1.大力養善寺


 

 これは本当にあった話、不思議な怪力の所有者養善寺和尚の数々の実話である。

 

古来米沢藩大力の所有者として伝えられる人々に長尾景光や清野秀範夫婦、柿崎泥入、山吉某など数人あるが、どうも眉唾物が多い様である。養善寺恵秀こそは正真正銘、まぎれもない大力の所有者で、種々な遺品なども残されている。

 

 恵秀は現米沢市城西1丁目6-18(旧館山口町)現養善寺の住職赤尾雷水氏より十二代前の住職で享保八年三月八日生まれ、文化二年(西暦1805年)八月十七日、八十三歳を以って寂している。同寺には現に恵秀の用いた黒塗りの飯椀や相馬焼の茶呑茶碗が残っており、庭にはささやかな擬宝珠形の石塔が保存されている。また同寺の過去帳を調べてみると以下の通りに記されている

 

 

釈 恵秀

 

文化二年八月十七日没

 

当山大力僧

 

三十五人力

 

享年八十三歳

 

 

大力和尚恵秀にあやかり境内にある恵秀の墓へ三度お参りすると、三十五人力のご利益があると伝えられております。

 

令和2年2月29日(土)掲載    

 続く・・・