3.新しい手拭いをねじ切る


 

 しかし、彼自身としては自らの大力をそれほど自覚しないで過ぎた。壮年長じて小野川温泉に遊んだ時の事である。町内の飴屋関右衛門(近年までその家があった)という店から買ってきた新しい手拭が湯に入って一絞り絞ると実にあっけなくプツッと切れてしまった。「はて?妙なこともあるもの」と宿から別の手拭を借りて使ったが、今度は前よりも容易に切れてしまった。そして何度繰り返してみても同じことなので、この時初めて自分の大力を悟ったのである。

 

 

大力和尚恵秀にあやかり境内にある恵秀の墓へ三度お参りすると、三十五人力のご利益があります

 

令和2年3月30日(月)掲載

続く・・・